高校の単位と進級、1年生で決める文系・理系
高校の単位・進級(原級留置)と文系・理系の選択
- 対象
- 日本全国
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- 公的な資料
- 高等学校学習指導要領(平成30年告示)(文部科学省)※学校教育法施行規則 第93条・第96条ほかを収録
高校は、学習を単位で数えます。1単位は、週1コマ50分の授業を1年間受けることです。
1単位時間を 50 分とし,35 単位時間の授業を1単位として計算することを標準とする。
全日制の高校では、週30コマが標準です。卒業には国の最低基準である74単位以上が必要で、各学校はそれ以上の範囲で独自の単位数を定めます。下で紹介する東京の都立高校2校では、1年生はほとんどが共通の科目で、そのうち1校では1年生のうちに2年生からのコースを選びます。
科目の履修と単位の修得
段階は2つあります。履修は科目の授業を受けること、修得はその単位を得ることです。学習指導要領は、科目の目標を達成したと認められる場合には学校が単位を認定しなければならないとし、認定は学年ごとに行うとしています。
東京の都立北園高校は、新入生向けにルールをはっきり示しています。
- 履修:年間授業時数(35週×単位数)の3分の2を超える時数を出席する こと。3分の1以上欠席すると、その科目は未履修になります。
- 修得:学年末の5段階評定が2以上の場合は、単位を修得したものと認める。 学年末の評定が1だと、単位は認められません。
このルールでは、2単位の科目(年間70時間)は24回、1単位の科目(年間35時間)は12回の欠席で単位を失います。
全員が履修する科目
| 教科 | 必履修科目(標準単位数) |
|---|---|
| 国語 | 現代の国語(2)、言語文化(2) |
| 地理歴史 | 地理総合(2)、歴史総合(2) |
| 公民 | 公共(2) |
| 数学 | 数学Ⅰ(3) |
| 理科 | 科学と人間生活に「基礎」の付く科目を1つ加える、または物理基礎・化学基礎・生物基礎・地学基礎から3科目(各2) |
| 保健体育 | 体育(7〜8)、保健(2) |
| 芸術 | 音楽Ⅰ・美術Ⅰ・工芸Ⅰ・書道Ⅰから1科目(2) |
| 外国語 | 英語コミュニケーションⅠ(3) |
| 家庭 | 家庭基礎(2)または家庭総合(4) |
| 情報 | 情報Ⅰ(2) |
| 探究 | 総合的な探究の時間(3〜6) |
それ以外の科目(数学Ⅱ、物理、日本史探究など)は選択で、ここでコース分けが関わってきます。
文系と理系:国のルールではなく、学校のコース
学習指導要領は、学校が類型を設けることを認め、あわせて生徒が自由に選べる科目を置くよう求めています。学校や家庭ではこれを文系・理系と呼んでいます。いつ分かれるかは学校が決めます。東京の都立高校2校を比べると、その幅がわかります。
| 都立深川高校 | 都立日野台高校 | |
|---|---|---|
| 1年生 | 共通の基礎科目 | 芸術を除き全科目共通 |
| 2年生 | 文系・理系に分かれる。文系は古典探究と歴史の選択科目、理系は古典基礎と化学。数学Bは全員 | 分けない:2年生までは文系・理系の枠を設けず |
| 3年生 | コースごとに幅広い選択 | 進路希望に応じた選択 |
深川高校のページには次のようにあります。2年生から文系・理系などの進路希望に応じて科目選択を行い、3年生で大学受験に向けて重点的に学習を進めていきます。 深川高校のような学校では、選択は1年生のうちに行います。
進級と原級留置
高校には、進級できずに同じ学年をもう一度過ごす原級留置があります。学習指導要領は、単位の修得も見ることから、進級の判断を弾力的に行うよう学校に求めています。ルールは学校ごとに定めます。北園高校の規定では、次のどれか1つにあてはまると原級留置になります。
- 学年末に未履修の科目がある(選択科目を含む)。
- 1年生の終わりに単位を修得できなかった科目が2つ以上ある、または2年生の終わりに合計3つ以上ある。
- 2年生の終わりの時点で、3年生の終わりまでに80単位に届く見込みがない。
出席すべき日数の3分の1を超える日数を欠席した時。
北園高校は、国の基準の74単位を上回る80単位で卒業を認めています。
海外留学で得た単位
校長は、海外の高校での学習を認め、そこで得た単位を36単位まで認定することができ(学校教育法施行規則第93条)、年度の途中で進級や卒業を認めることもできます。学習指導要領も、成果が同等であれば、留学での学習を必履修科目に代えることを認めています。相談は留学から戻ってからではなく、出発する前にしてください。
つまずきやすいこと
- 1つの科目に欠席が重なる。 3分の2の基準は科目ごとです。ある授業がいつも同じ曜日にあると、月曜日の欠席が続いただけで、その科目だけ単位を落とすことがあります。
- 1が1つつく。 北園高校では、学年末に1が1つつくとその単位は認められず、1年生で2つつくと原級留置になります。
- コースで選択肢が狭まる。 コースは入試科目を軸に組まれています。深川高校の理系は、理科2科目で受験できるよう2年生で化学を必修にしています(理科2科目の受験に対応できます)。ある科目を外すコースを選ぶと、その科目が必要な入試も受けられなくなります。先に確かめてください。大学入試の基本
- 単位制の学校はしくみが違う。 学年の区分を設けない学校もあり(単位制、施行規則第103条)、その場合は学年ごとの進級という段階がありません。都立高校の種類を参照してください。
いまできること
- 学校の教育課程表と進級規定を手に入れてください。北園高校では生徒手帳に載っています。
- 1年生のうちに担任に、2年生のコース選択の届けの締切はいつか、それぞれのコースでどの科目がなくなるかを聞いてください。
- 4月から、欠席を日数だけでなく科目ごとに数えておきましょう。
- 1や未履修の警告が届いたら、その週のうちに、学校が用意している課題や補習について聞いてください。
- 海外留学を考えているなら、出発前に校長の許可と単位の扱いの計画を書面でもらってください。
一般論ではなく、この子どもの日付
子どもと区を入れると、タイムラインが残りをやります。