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校則:2022年改訂の国の指針が学校に求めていることと、見直しを求める方法

校則の運用・見直し(生徒指導提要 令和4年改訂)と保護者からの相談

対象
日本全国
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公的な資料
生徒指導提要(改訂版)(文部科学省、令和4年12月)

日本の学校にはどこも、髪型、制服、靴、かばん、スマホ、通学路についてのルールがあります。中学校や高校ではふつう校則や生徒心得と呼ばれ、小学校では生活のきまりと呼ぶことが多くあります。ルールがお子さんの髪、健康、宗教、性のあり方とぶつかる場合は、学校に説明を求め、見直しを求めることができます。その方法を、いまは国の指針が示しています。

指針:2022年12月改訂の生徒指導提要

文部科学省が教員向けにまとめた生徒指導の手引きが、生徒指導提要です。2022年12月に、12年ぶりに改訂されました。その中の校則についての節、校則の運用・見直し は、短く率直です。

ルールを決めるのは誰か。 最終的には校長です。

最終的には校長により制定されるものです。

ルールの内容を定めた法律はありません。提要は、校長が 社会通念上合理的と認められる範囲 で定めたルールを、裁判所が認めてきたことに触れています。

提要がルールについて学校に求めていること

  • 公開する。 学校のホームページ等に公開しておくこと で、学校の内外の誰もが読めるようにします。
  • 説明する。 生徒が理解できるよう、ルールが作られた背景や理由を示します。
  • 守らせることだけに目を向けない。 教員は、生徒に守らせることばかりに注力するべきではありません。違反があったときも、行動を正すだけでなく、子どもの事情や背景に目を向けた指導をします。
  • 見直し続ける。 学校がその目的を説明できなくなったルールは、学校の教育目的に照らして適切か、今の時代に合っているか、そもそも必要か、を確認します。
  • 不利益がないかを見る。 教育上の必要がないのに制約を受けている生徒がいないかを確認します。
  • 生徒や保護者に聞く。 ルールを決める前に意見を聞き、生徒会や保護者会で話し合う機会を設けます。
  • 手続きを示す。 ルールがどのように作られ、変えられるのかを明らかにします。

前文は、これを子どもが意見を表明する機会を確保するこども基本法と結びつけています。提要は、見直しに参加することで、生徒はルールを無批判に受け入れるのではなく、その理由や効果を考えるようになるとしています。

段階別:東京でルールを決めるのは誰か

段階 主な呼び方 所管(東京の例)
区立小学校 「○○小学校のきまり」、生活のきまり 区の教育委員会(下記の墨田区のガイドライン)
区立中学校 校則、生徒心得 区の教育委員会
都立高校・中等教育学校 校則、生徒心得、生徒規則 東京都教育委員会(下記の調査)

どの場合も決めるのは校長で、教育委員会は学校に見直しと報告を求めます。

ある区の例:どの学校も見直さなければならないルール

墨田区教育委員会は、区立学校向けのガイドライン(2021年9月)で、すべての学校に、見直しのための組織をつくり、毎年ルールを見直し、その手続きを文書にし、結果を学校のホームページに載せるよう求めました。そして、各学校が必ず見直さなければならないルールを4種類挙げています。

ルールの種類 区が挙げる例
生まれ持ったものへの配慮がない 生まれつきの髪の色(地毛の色)
文化や性の多様性への配慮がない 選ぶことのできない男女別の制服、男女で異なる髪型のルール
健康への配慮がない 冬にコートを着てはいけない、決められた時間内に給食を食べ切る
合理的な説明が難しい 靴下や下着は白でなければならない

また、学校評価のアンケートに校則についての質問を入れることも求めています。これはどの保護者も使える経路です。

都立高校の報告(2025年度)

東京都教育委員会は2026年2月27日から3月13日にかけて、都立高校・中等教育学校の244課程を調査しました。

項目 結果
校則を定めている 236(97%)
今年度、校則を点検した 244(100%)
校則を学校のホームページで公開している 244(100%)
改正の手続きを明文化し、示している 110(46%)
明文化しているが、示していない 62(26%)
これから明文化する 68(28%)

すべての学校が5つの観点で校則を点検しました。最初の観点は、校則とそれにもとづく指導が、生徒の人権を守るものになっているかどうかです。

生徒の人権を保障したものであるか。

最後の観点は、校則が学校の実情、生徒の意見、保護者の考え方、時代の変化を反映しているかどうかです。

ルールの見直しを求めるには

  1. ルールそのものを読む。 学校のホームページか、入学のときの書類に入っている生徒手帳で確認し、該当する文言をそのまま示せるようにしておきましょう。
  2. 理由を聞く。 指針は、学校がルールの理由を説明できることを前提にしています。
  3. お子さん自身の事情なら(髪、肌、宗教、健康、性のあり方)、担任に面談をお願いし、どんな配慮を求めているのかを伝えてください。健康上の理由なら、医師の診断書を持っていきましょう。
  4. 全員に関わるルールなら、学校が校則をどう見直しているのかを聞き、学校が示す経路を使ってください。生徒会(お子さんが使えます)、保護者会やPTA、学校評価のアンケートです。

つまずきやすいこと

校則の内容を定めた法律はなく、提要も自らを 学校・教職員向けの基本書 と位置づけています。学校がルールを変えるまでは、そのルールが適用されるものと考えてください。最終的に判断するのは校長です。人から聞いただけのルールについて苦情を持ち込むと、時間を無駄にしがちです。書かれた文面から始めましょう。また、ホームページに載っていないルールがあれば、それ自体を尋ねる価値があります。国の指針は、公開するのが適切なあり方だとしているからです。

いまできること

  • 中1や高校に入る前に: 進学先の学校の校則をホームページで読み、お子さんの髪、服装、信仰、健康とぶつかるところがないか書き出しておきましょう。
  • 最初の個人面談で: 配慮が必要なことは、違反になる前に早めに伝えましょう。
  • 毎年: 学校評価のアンケートに答えましょう。墨田区ではどの学校も校則についての質問を入れることになっています。ほかの地域では、自分の学校のアンケートにその質問があるかを聞いてみてください。
  • 学校に聞く: 校則はどうやって変えるのか。手続きが公開されていなければ、示してもらいましょう。

一般論ではなく、この子どもの日付

子どもと区を入れると、タイムラインが残りをやります。