本文へスキップ
a father reads his daughter's report card on the sofa while she colours beside him

通知表の読み方:A・B・Cと3・2・1の意味、先生に聞くこと

通知表の読み方(観点別評価・評定・所見)

対象
日本全国
資料を最後に確認した日
, 日本語の資料を開く
公的な資料
〔別紙1〕小学校及び特別支援学校小学部の指導要録に記載する事項等(文部科学省、平成31年3月29日付け30文科初第1845号通知の別紙)

通知表(学校によっては「あゆみ」と呼びます)は、学期末にファイルに入って持ち帰られ、保護者が押印・署名する欄と、返却するページが付いています。通知表は学校が独自に作る書類です。ただし何を書くかは、その裏にある公式の記録である指導要録についての文部科学省のルールに沿って決まり、評価もそこから来ています。

教科ごとに1つの成績ではなく、3つの観点

2019年の通知以降、すべての教科が同じ3つの観点で評価されます。

「知識・技能」,「思考・判断・表現」,「主体的に学習に取り組む態度」の3観点

この3つの観点それぞれに別々の評価が付きます。尺度は文部科学省の別紙1がこう定めています。

「十分満足できる」状況と判断されるものをA,「おおむね満足できる」状況と判断されるものをB,「努力を要する」状況と判断されるものをCのように区別して評価を記入する。

評価 文部科学省の表現 平たく言うと
A 十分満足できる 目標を十分に達成している
B おおむね満足できる 目標をおおむね達成している
C 努力を要する もう少し努力が必要

多くの学校ではこれを◎・○・△で、あるいは「よくできる」「できる」「もう少し」といった言葉で表します。記号が何であれ中身はこの3段階で、その学年の学習指導要領の目標に照らして測るものであり、ほかの子どもとの比較ではありません。Bが標準の評価です。 Bが並んだページは、その子が指導要領の想定どおりの位置にいるということで、相対評価での「真ん中」という意味ではありません。

評定は3年生から

評定は、3つの観点をまとめた教科ごとの1つの数字です。別紙1はこれを 第3学年以上の各学年の各教科の学習の状況について 記入するものとし、3段階を定めています。

「十分満足できる」状況と判断されるものを3,「おおむね満足できる」状況と判断されるものを2,「努力を要する」状況と判断されるものを1のように区別して評価を記入する。

つまり1・2年生の記録には観点別の評価と所見はあっても、教科全体の数字はありません。3年生からは教科ごとに3・2・1が付き、ここでも2が標準の結果です。

外国語活動(3・4年生)と総合的な学習の時間は、この方式では評価されません。記録には 児童にどのような力が身に付いたかを文章で端的に記述する。 とだけあります。

中学校で変わること

中学校版の別紙2も、A・B・Cの観点別評価は同じまま、必修教科の評定を5段階にしています。

「十分満足できるもののうち,特に程度が高い」状況と判断されるものを5,「十分満足できる」状況と判断されるものを4,「おおむね満足できる」状況と判断されるものを3,「努力を要する」状況と判断されるものを2,「一層努力を要する」状況と判断されるものを1

この5から1の数字が、東京都と神奈川県の公立高校が入試で点数化する内申です。どう合計されるかは 内申点と学力検査の合算の仕組み と中学校生活・定期テスト・内申にあります。

所見欄

記録には、文部科学省が「総合所見及び指導上参考となる諸事項」と呼ぶ欄があります。そこに書く内容として挙げられているのは、各教科での子どもの様子についての担任の見方、特別活動(係、クラブ、行事)についての事実と所見、行動の様子、子どもの長所や特技、ボランティア活動や表彰、標準テストの結果、そして 児童の成長の状況にかかわる総合的な所見 です。2019年の通知は、この欄は要点にしぼり、箇条書きでもよいとしたうえで、通知表の文章による所見についてこう定めています。

通知表の文章記述の評価について,指導要録と同様に,学期ごとにではなく年間を通じた学習状況をまとめて記載することとすること。

ですから、ある学期の通知表に文章の所見がなくても、放っておかれているわけではありません。

出欠:どの日が数えられるか

出欠の欄には6つの項目があります。授業日数、出席停止・忌引等の日数(感染症で登校を止められた日や、忌引で休んだ日)、出席しなければならない日数、欠席日数、出席日数、そして備考欄です。学校の感染症のルールでインフルエンザのために1週間休んだ場合は出席停止であって欠席ではなく、中学校や受験校があとで見る出席の数字を減らしません。そのルールは 登校を控えなければならないときにあります。

外国人家庭にとっての意味

  • 順位もパーセンタイルもありません。「うちの子はクラスで何番目ですか」という質問は、この仕組みでは答えが出ません。代わりに、どの観点がCだったか、家庭で何をしてほしいかを先生に聞いてください。
  • 年度途中に来日して日本語がまだ少ない子は、同じ学期に国語がC、算数がBやAということがよくあります。評価は努力ではなく指導要領の目標に対するもので、努力は所見欄に表れます。
  • 公立の小中学校で、成績を理由に留年する子はいません。内申が関係する学年までは、通知表は情報であって関門ではありません。
  • 5年生と6年生の記録は、公立中高一貫校の報告書のもとになり、私立中学校は通知表のコピーの提出を求めることがあります。 小学校から出してもらう書類を参照してください。

今すぐやること

  1. ファイルで示された欄に押印・署名し、保護者のコメント欄がない限りほかには何も書かず、次の学期の初日に返します。
  2. 数字だけでなく、観点別の評価を見てください。主体的に学習に取り組む態度のCは宿題と授業への参加、知識・技能のCは学習内容そのものを意味します。
  3. 個人面談に通知表を持って行き、Cひとつにつき家庭でできることをひとつ先生に聞いてください。言い方は 家庭訪問・保護者会・個人面談にあります。
  4. 通知表はすべて保管してください。5年生からは出願書類のもとになります。

通知表の様式は学校ごとに違います。記号の意味は担任に確認してください。

一般論ではなく、この子どもの日付

子どもと区を入れると、タイムラインが残りをやります。